男 女 滝
撮影:加治 武


海岸沿いの県道輪島・浦上線は上大沢町から山手に入る。 約1kmで潮騒(しおさい)を遠くに聞く山里、西二又町に着きます。中野、西二又(地元では通称ふたまたと呼ぶ)、芹他(せりいけ)の三つの集落らなり、22世帯の住民の自慢は、何と言っても男女滝(なめだき)に尽きます。この滝は、その名の通り男滝(おだき)と女滝(めだき)の二つの流れからなり 、途中で一つになって本流を作っています。滑り台のように段々になった岩肌を 縫うように落ちる流れは、滝と呼ぶにはなだらかで優しげな感じがします。周りに茂る草木の緑が、白い流れをいっそう際立たせています。




滝は現在、輪島市で管理し、周囲の手入れなどを行っています。 しかし地元では「夏場は周りの木も茂り、観光客などが車道から滝を眺めにくいし、滝で遊ぶ時にも危ない」と気をもみ、
「清掃くらいは地元でさせてもらえないか」と市に協力を申し出る事にしているそうです。「町の宝を、自分たちの手で守り育てよう」という心意気、滝の近くには、洞窟(どうくつ)もあり、自然と親しむには絶好の場所だ。




この滝の最も魅力的なところは、そのなだらかな流れの中で水遊びが 出来ることです。普通の滝なら、少し離れた遊歩道のような場所から眺めるだけ ですが、この滝では、夏になると水遊びにはしゃぐ子供たちの姿もあり、滝つぼ近くで泳いだり、ゆるやかな斜面を滑り台にしたり。魚を捕まえて遊ぶこともできます。

作成年月日:平成17年7月10日 作成者:吉岡 隆寛
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